コラム Column

近藤明夫税理士事務所コラム

日々の、仕事を通じて考えたこと、気づいたことを、
このように“コラム”としてまとめています。
読んでいただいた方にも何かのヒントになればと思っています。
長くお付き合いをする上で、自分の考えや思いに多少なりとも
ご賛同いただければ、と願っています。

老齢基礎年金の受給資格期間について


・来年度(29年4月)から、受給資格期間を25年→10年に短縮する

28年7月の記者会見にて、安部首相はこのような意向を示されました。

さて、現行、老齢基礎年金の支給要件は、保険料納付済期間+保険料免除期間+合算対象期間=25年以上となっています。
これが10年に短縮されると、当然、国民年金保険料の納付済期間が25年に不足していた多数の方(該当者:約17万人?)が、年金を受給できるようになります。
ただし、この年金受給資格緩和分の財源については、消費税の10%へ引き上げ分を見込んで予定していたものですので、消費税10%引き上げが延期された以上、財源の確保をどうするのか?疑問です。
なお、10年への期間短縮は、準備を進めている段階で、決定ではありませんで、今後も注視していくべきでしょう。

ちなみに、現在の老齢基礎年金満額は(40年間保険料を納めて)780,100円です。
もし、ギリギリ10年間しか納めなかったとすると(保険料納付済期間を10年とすると)1/4の金額となり、195,025円。月額にして、わずか16,252円です。
とりあえず10年間納めておけば年金はもらえる。というような甘い考えは止めて、老後少しでも生活が安定するように、より長期の保険料納付を心掛けましょう。


(平成28年08月31日 現在)


税理士へのご相談なら 近藤明夫税理士事務所へお任せください。

代表者挨拶


近藤明夫税理士事務所
〒602-8155 京都市上京区智恵光院通
丸太町下ル主税町1036番地